あぐら縛りのまま床柱に逆さに磔にされ、しかもボールギャグを咥えさせられた私は、呻きながら星野夫人の手元を見詰めています。首がほとんど直角に曲がっているので、あぐらに開いた脚の間から私の局部の上で何が行われているかが手に取るように見えるのです。もちろん全てを見せて恐怖を煽るのもこの責めの特徴なのです。
「休憩して少し興奮が冷めたでしょうからウォーミングアップからしましょうね」
星野夫人は火の点いたロウソクを一本若女将に渡されます。
「太腿の裏側から責めてあげましょう」
ああ、そんな近くから。
そして間合いを開けずにいきなりロウソクを傾けられたのです。
「ングゥ」
休憩した後で味わう熱蝋の熱さはひとしおです。しかも裸身はギリギリまで折り曲げられ、両足首を縛ったロープが首 にかけられているので、熱さにもだえて体を伸ばすことさえできません。さらにボールギャグを咥えさせられているために、悲鳴すら上げられないのです。
続いて左側でロウソクを持っておられる若女将がロウソクを倒され、左の太腿に熱蝋が垂れます。
「ングゥ」
「少しずつ局部に近づけるわよ、ドリーさん」
言い終わるなり、星野夫人の手が少し中央に寄り、ロウソクが傾き、右の太腿の付根辺りに熱蝋が垂らされました。
「ングォオ」
そして左側へは若女将が。
「ングォオ」
「いい感じだわ。じゃあそろそろお尻に」
二本のロウソクがまた少し中央に寄り、左右のお尻に熱蝋が垂らされます。一滴ではなく何滴も。まるで熱蝋で字を描くように熱蝋が糸になって浴びせられるのです。
「ングォオオ」
お尻を振りたくても腰からウエストにかけては床柱にがっしりと縛り付けられていますし、腰を伸ばそうとすると股関節に激痛が走ります。私は唯一自由になる両手を開いたり閉じたりして熱さに耐えるのです。
「じっとしてないと痛いでしょ。じゃあ次はお待ちかねの会陰部よ」
ああ、とうとう会陰部に熱蝋を垂らされるのです。薄い皮膚に覆われた、とても敏感な会陰部。あんなところに熱蝋を垂らされたらと思うと、恐ろしさに身がすくむようですが、あぐら縛りで逆さに磔になっている身では、会陰部を大きく晒して、さあどうぞと言っているようなもの。顔を振ることも体を捻ることもできず、私は「嫌、嫌」と言おうとするのですが、ボールギャグを咥えさせられている為、「ングァア、ングァア」という呻き声が漏れるだけなのです。
「早く欲しいのね」
「ングァア、ングァア」
「じゃあ、若女将。一斉に垂らしましょう。あなたが前の方、私は後ろの方を狙うわ」
二本のロウソクが私の会陰部の真上に掲げられます。
「ングァア、ングァア」
「はい、はい、ドリーさん。慌てないの。今からあげますよ」
「ングァア、ングァア」
そして若女将の持つロウソクが少し前よりに、星野夫人の持つロウソクが少し後ろよりに傾き、血の色をした熱蝋がトロトロと垂れたのです。
「ングォオ」
あまりの熱さに体がくねり、手首に、そして股関節に激痛が走りますが、一瞬おいて骨盤の中で快感が燃え上がります。まるで会陰部に浴びせられた熱蝋が火を点けたように。
「ングォオオ」
しかし快感に応えようにも、あぐら縛りで逆さ磔に拘束されていては、その窮屈な体勢のままで快感を甘受しなければならないのです。しかも口にはボールギャグを咥えさせられているので、咆哮の叫び声すら上げられないのです。
「ングォオオオ」
骨盤の奥がドクンドクンと脈打ち、ペニスの中を熱いものが流れます。唇の端からは涎が流れ、目じりからは涙がこぼれます。
「そう、そんなに気持ちいいのね。じゃあもう一度」
「ングァア、ングァア」
そして二本のロウソクが再び倒され、血のような熱蝋が私の会陰部に向かってトロトロと糸を引いて垂れ落ちたのです。
「ングォオオオオオ」
そして会陰部からさざ波のように震えが始まり、お尻へ、そして窮屈に拘束された太腿から下半身全体に広がり、ついには全身をブルブルと震えさせて私は絶頂を極めたのです。
「ングォオオオオオオオオ」
いつもならオーガズムに達する時には歯を食いしばるのですが、ボールギャグを噛まされていてはそれもできず、でもその分、余計に骨盤底筋を締め付けてしまうのでした。
「早速イッタわね。会陰部で。さあ、お隣さんが、私にも頂戴って、口をパクパクして叫んでるわよ。どうしましょう、ドリーさん?」
ああ、お隣さんとはアヌスのことです。とうとうアヌスにも熱蝋を垂らされるのです。あぐら縛りで逆さに磔られていては、きっとアヌスが真上を向いていることでしょう。アヌスのロウソク責めには格好の縛りなのです。
でも会陰部でさえあれほど凄まじい熱さと快感だったのに、粘膜で覆われただけのアヌスに熱蝋が垂らされたら・・・。
逆さ磔にされた時からアヌスに垂らされる覚悟はできていたはずの私なのですが、いざ実際に次はアヌスと言われると、恐ろしくて目を見開いてしまい、『嫌、嫌』と喘がずにはいられないのです。
「ングァア、ングァア」
「そう、やっぱりアヌスにも欲しいのね」
「ングァア、ングァア」
「じゃあ、ここは若女将にしてもらいましょう」
「こんなところに。いいのですか?」
「もちろんよ、ドリーさんも早く、早くって言ってるでしょ」
もう少し離して下さい。近すぎます。そんな近くからは駄目。嫌、嫌。
「ングァア、ングァア」
「ドリーさん。御免なさい」
若女将の捧げるロウソクが倒れ、赤い血のような熱蝋がアヌスに向かって垂れ、私は思わず目を瞑りました。
熱蝋は見事にアヌスの中心を射抜き、熱さと快楽が一体となったかのような衝撃が全身を貫き、逆さあぐら磔で固定されているはずの裸身が反り返ったような気がしました。床柱がミシミシと音を立てます。
そして一瞬の後、骨盤が粉々に砕け散るかのように快感が炸裂し、私はありったけの力を振り絞ってボールギャグを噛まされた口から咆哮の叫びを上げ、全身を震わせながらオーガズムに達したのです。
「ングォオオ、ングォオオ、ングォオオ」
もしボールギャグを咬まされていなかったら、旅館中に咆哮が響きわたったでしょう。
骨盤底筋はもう私の意志とは無関係に収縮、弛緩を繰り返します。ドクン、ドクンと何度も前立腺が収縮し、熱いものがペニスを流れます。
そして今まで経験したことのない収縮と弛緩が起こりはじめたのです。
ああ、何なのこれは?
「ング、ング」
全身の震えとは別に骨盤の奥深くのどこかが勝手に収縮と弛緩を繰り返し、オーガズムの絶頂の中で私はうろたえるのです。
ああ、ああ。
そんな私に追い討ちをかけるように、震えるアヌスに星野夫人の指が這い、固まった蝋が剥がされます。
「今のうちに第二弾よ。今度はもう少しロウソクを下げて」
「ングァア、ングァア」
低い位置で捧げられたロウソクが傾き、再び熱蝋がアヌスを貫きます。床柱がギシギシと音を立て、私はオーガズムのさらなる高みに追いやられます。
「ングォオオ、ングォオオ、ングォオオ」
骨盤底筋が一斉にギューと収縮し、そしてドクンドクンとペニスの中を熱いものが流れ、そしてまたもや骨盤の奥深くのどこかが勝手に収縮と弛緩を繰り返すのです。
あわ、あわわ。
一体何が起きているの?怖いわ。怖いです、星野夫人。
そして再び星野夫人の指がヒクヒクと震えるアヌスに伸び、固まった蝋を剥がして下さるのです。
「もう一度よ。もっと近づけて」
ああ、待ってください。今は嫌、今は嫌です。
「ングァア、ングァア」
「もっとよ」
星野夫人の手が若女将の手を掴んで、アヌスの上、ほんの10センチ程のところにロウソクが捧げられます。
「こ、こんな近くでは」
若女将の声が震えています。
「倒して!」
ロウソクが傾き、血の色の熱蝋が流れ、私は目を瞑ります。
骨盤中に衝撃が走り、一瞬の後にアヌスを快楽が貫いたことが分かりました。床柱がギシッと音を立て、思わず見開いた目の前には真っ暗な暗闇が拡がるばかりです。
「ンォォォォォォォ」
咆哮をボールギャグに押さえつけられられながら極大のオーガズムを味わいます。快感はさらに上昇しながら、全身が震え、骨盤底筋が千切れんばかりに収縮し、ペニスの中を熱いものが何度も何度もドクンドクンと流れます。
そして骨盤の奥深くのどこかがゆっくりと収縮し、別のどこかが弛緩してくるのです。
何、一体、何なの。
私は裸身をブルブルと震わせ続け、オーガズムの快感に翻弄されながらうろたえます。
そしてとうとう、その感覚が何かが分かったのです。
ああ、収縮するのは膀胱、そして弛緩してくるのは尿道括約筋です。 星野夫人が失禁するかもと仰ったのは本当だったのです。
あわ、あわわ。
慌てて尿道括約筋に力を入れようとしても、自分の意思ではどうしようもなく、骨盤中がピクピクと震えながら弛緩していくようです。
ああ、駄目、駄目。
そして全身をもがこうとした時には、すでにペニスの先から熱い液体がサラサラと流れ、下腹部そして胸へと流れて来たのです。
嫌、嫌、嫌。
「ングァア、ングァア、ングァア」
口の端から涎が垂れ、涙がボロボロ毀れます。
「まあ、ドリーさんったら。静子夫人、手拭いを早く」
静子夫人が慌てて立ち上がって手拭いを持って来られ、縄で何重にも縛られたお腹、そして乳房にまで流れてきた尿を拭いて下さいます。
「そんなに感じたのね、ドリー」
ああ、失禁してしまうなんて。御免なさい、御免なさい。
「ングォワゥ、ングォワゥ」
涙が次から次へと毀れます。
「おトイレに行っておいて良かったわね。これ位で済んで」
幸い量はそんなに多くはなく、静子夫人が二三度手拭いを取り替えると、裸身を濡らした尿は綺麗に拭き取られました。
「楽にしてあげるわね、ドリーさん。あぐら縛りの逆さ磔は辛かったでしょ」
私のウエストを床柱に結わえた縄を星野夫人が解いてくださり、私は逆さ磔の格好からあぐら縛りのままで、お尻を床柱に沿って滑らせながらずり落ちるように仰向けになります。
首に掛かっていた体重が無くなり、少しは楽になります。といっても、あぐらに縛 られた足首から首に掛けられている縄はまだそのままですから、後ろ手に括られた両腕に腰を乗せるように体を丸め、大あぐらで局部を天井に向けて晒すという恥ずかしい格好であることには変わりありません。
「首も楽にしてあげるわね」
やっと首に掛けられていた縄が解かれると、私は屈曲していた体を伸ばして、長い間直角に曲げていた首を伸ばすことができたのです。 でも今度はお尻が床に着き、後ろ手に括られた両腕に上半身がのしかかる様になり、逆に背中が反り返ってしまいます。
若女将が手拭いを水で濡らして腹部や乳房を拭いて下さいます。
両脚はまだ あぐら縛りに拘束されたままなので、大きく開いた会陰部は床柱にピタリと密着していますし、縛られた両足首も床柱の少し上の方にひっかかっていて、私は腰を伸ばす事はできません。
「足首のロープも解いてあげるわね」
やっと星野夫人が両足首を固定していた縄を解き始めます。
ああ、これでやっと恥ずかしいあぐら縛りから開放されます。
縄が解け、右足を伸ばします。そして左足を伸ばそうとしたのですが、会陰部が床柱に密着しているので、そのままでは股間に床柱を挟む格好になってしまいます。
左脚をなんとか床柱の右側に回そうと体をもがきますが、後ろ手に縛られていては体が言う事を聞きません。そうこうしているうちに星野夫人に左足をとられて床柱の左側へと伸ばされてしまいました。
ああ、やっと恥ずかしいあぐら縛りから開放されたのに、太い床柱を股間で挟んだままなんて。
ところが星野夫人は床柱の向こう側に回ると、再び私の両足首を重ねてあっと言う間に縛ってしまわれたのです。
「ングゥ」
ああ、どうしてまた縛るのですか?首をぐいっと起こして星野夫人を見つめます。
星野夫人はにっこりと微笑むと、こちらに寄って来られ、両手で私の顔を抱くように支え、唇を近づけてきて口に咥えているボールにキッスをされます。そして私の両方の頬にも口付けをされました。
「ドリーさん、お漏らししたからもうお仕舞いだなんて思ってないでしょうね?」
ああ、まだ終わりじゃないのですか。
「未だロウソクを垂らされてないところがあるでしょ?」
星野夫人はそう言うなり、床柱を挟んで開いている太腿に手を伸ばし、そしてペニスを摘まれたのです。
「ングゥ」
「ドリーさん。仕上げはクリトリスよ。ドリーさんもクリトリスがあったわね(脚注)」
ああ、そんなところに熱蝋を垂らされたら。
嫌、嫌。
「ングァア、ングァア」
私は自由になった首を左右に振ります。
「どうしたの、ドリーさん、苦しいの?」
「ングァア、ングァア」
私は何とか許してもらおうと必死で首を左右に振ります。
すると星野夫人は横で見ている静子夫人に向かって尋ねます。
「ドリーさん大丈夫かしら?あなたから聞いてみて?ボールギャグを咥えていると、苦しくてもしゃべれないから、下手をすると危険なのよ」
静子夫人が私を覗き込むように顔を近づけてこられます。
「ドリー、私が分かる?」
ああ、静子夫人。
私は顔を縦に振って頷きます。
「苦しいの?」
いいえ、苦しくはありません。
私は顔を左右に振ります。
「まだ耐えれる?」
ええ、まだ大丈夫。
私は二度三度と頷きます。
「ドリーは大丈夫みたいですわ」
静子夫人が星野夫人の方を振り返りながら仰います。
「じゃあ、クリトリスにも欲しいか聞いてみて?」
静子夫人は再び私の顔を覗き込むと、両手で頬を優しく抑えながら仰います。
「ドリー、最後の仕上げはクリトリスらしいけど、どうする?嫌なら止めてもらってもいいのよ?」
ああ、あんなところに熱蝋を垂らされたら、どんなに凄まじい快感が沸き起こるかしら。でもクリトリスが焼け爛れてペニスが使い物にならなくなってしまうかもしれません。そうなったらどうしましょう、静子夫人。もしそうなったら、潔く手術をしてもらいましょうか?
もしかしてペニスを失うかもしれないと考え出すと、また涙がこぼれてきます。
でも、 私は、静子夫人の目をじっと見つめながら、ゆっくりと頷いたのです。
「そう。クリトリスにも欲しいのね。嬉しいわ、私も」
静子夫人はそう言うと私の両頬にキッスをして下さいました。
「星野夫人、ドリーは大丈夫ですわ。クリトリスに欲しいってはっきり言いましたわ」
「そう、それは良かった。じゃあプレイを再開しましょう。静子夫人、ドリーさんに膝枕をしてあげて下さる?」
「ええ、もちろんですわ」
静子夫人の柔らかな太腿に頭を載せると背中も反り返りませんし、後ろ手に縛られた腕も痛みません。そして何よりも今から熱蝋を浴びせられるペニスが良く見えるのです。 もしかして見納めになるかもしれない私のペニス。
星野夫人は私の準備が整うと、右手を伸ばして 勃起していない私のペニスを摘み、その包皮をゆっくりと剥いて亀頭部を露わにされます。
静子夫人には頷いたものの、あらためてペニスを摘まれると再び恐ろしくなり、私は無意識のうちに「嫌々」と喘いでしまいます。
「ングァア、ングァア」
「これだけ濡れていれば大丈夫。火傷をすることはないわ、ドリーさん」
星野夫人は一旦ペニスから手を離すと、袂から塗箸を取り出し、若女将に向かってニッコリ笑われます。
「ちょっとお借りしたのよ。指に蝋を垂らされては堪りませんからね。こうやってお箸で支えているから、若女将、あなたが蝋を垂らしてあげて」
星野夫人は塗箸でペニスを少し持ち上げ、亀頭部を狙いやすいようにされたのです。
「本当にいいのですか?」
若女将の声が震えています。
「もちろんよ。ねえ、ドリーさん、そうでしょ?」
ああ、やっぱり怖い。でも静子夫人も喜んで下さるのです。もう嫌とは言えません。
私は若女将の目を見つめながら大きく頷きました。
「ほらね、若女将」
星野夫人は左手を伸ばして私の恥丘を覆っている赤い花びらを剥がして下さいます。
「いきなりクリトリスを狙うのは難しいから最初は恥丘からよ。そして順々にペニスの先に向かって蝋を垂らしていけばいいのよ」
星野夫人がもう一度塗箸の位置を調整してペニスを支え直し、静子夫人がギュっと私の頭を抱きしめて下さいます。
若女将がまるでお酌をするように左手で右の袖を引きながら恥丘の上方に赤いロウソクを差し出し、私は大きく息を吸うと、後ろ手に括られた両手を握り締めて息を止めます。
そして若女将が ロウソクをゆっくりと傾けると、血のような赤い熱蝋が滴り、私は思わず目を瞑ってしまいます。 鎧のように柔肌を守っていた赤い花びらを剥がされて、再び敏感な性感帯になったばかりの恥丘に熱蝋が浴びせられるのです。
「ングゥ、ングゥ、ングゥ」
思わず腰を捻ろうとしても、太い床柱を股間に挟んで両脚を縛られているので、下半身はビクとも動きません。 私は嗚咽を上げながら熱さに耐えます。そしてやっと熱に柔肌が慣れるころに骨盤の中から熱い快感がこみ上げて来て、私は一気に快感の高みに運ばれるのです。
「ングォオ」
そして休む間も与えられず再びロウソクが傾くと、白い柔肌が熱蝋の赤い滴りでみるみるうちに埋まっていくのです。
「ングォオオオオ」
三度目の蹂躙で白い柔肌は陰も形も無くなり、血のような花びらが恥丘を埋め尽くした時には私は裸身をガクガクと震わせて再びオーガズムに達したのです。
しかし今回はこれで終わりではありません。
若女将が次にロウソクを傾けると、焼けた熱蝋は、真っ赤な花びらで埋め尽くされた恥丘から弱々しく伸びて無防備の姿を晒しているペニスの根元を襲ったのです。
「ングォオオオオ」
恥丘で感じたのとは比べ物にならない凄まじい熱さです。上半身がくねりますが、床柱に固定された局部はビクともせず、床柱がミシミシと軋みます。
ボールギャグの間から嗚咽が漏れ、唇の端から涎を流しながら私は熱蝋の責めに耐えます。そして熱が少し和らいでくると共に、凄まじい快感が骨盤の中から噴き出すのです。
「ンォ、ンォ、ンォォォォォォォ」
思いっきり腰を振りまわしてオーガズムの快感を味わいたいのに、太腿で床柱を挟むように拘束されていては、快感を骨盤の中に閉じ込めるしかありません。後ろ手に括られた両手で思いっきり私の影を抱きしめると、骨盤中の筋肉が何度も何度も収縮し、ドクンドクンとペニスの中を熱いものが流れます。
「ンォオオオオオオオーーーー」
裸身をくねらす代わりに思いっきり咆哮を上げて、至高の快楽にのたうっていることを告げたくても、咆哮すら上げられないのです。
そしてオーガズムの高波に翻弄される私に向けて若女将が再びロウソクを倒されたのです。
「ングォ、ングォ、ングォ」
今度はペニスの中程から雁にかけて熱蝋が浴びせられました。根元よりも皮膚が一段と薄い所為でしょう、熱蝋の熱さは桁違いです。 ボールギャグを食いしばっても耐え切れず、涙がボロボロとこぼれ、呻き声が漏れても、下半身はビクとも動かせないのです。
そして熱が徐々に和らぐと、先ほどとは桁違いの快楽が骨盤の中で吹き上がるのです。
「ンォオオオオオオオーーーー」
私は後ろ手で括られた両手を爪が手のひらに食い込む程に握り締め、骨盤中、いえ全身の筋肉を収縮させてこの壮絶な快感に耐えるしかないのです。
「ングゥ」
呻き声とも喘ぎ声ともつかない音を吐き出して、何度目かの絶頂を越えると少し骨盤底筋が緩み、痙攣する前立腺が熱い粘液をドクンドクンと絞り出すと、 塗箸で支えていただいているペニスはフルフルと震えながら、熱い愛液をその先から吐き出すのでした。
「まあ、カウパーだか、前立腺液だかしらないけど、ヌルヌルしたものが出てきたわ。これでクリトリスを熱蝋から守ろうという訳ね。涙ぐましい努力だけど、溶けた蝋は熱いわよ、ドリーさん」
ああ、とうとう次はクリトリスに熱蝋を落とされるのです。薄い皮膚で守られたペニスでも気も狂わんばかりの熱さだったのに、 包皮を剥かれたクリトリスに熱蝋が落とされたら・・・。
若女将が真剣な面持ちで燃えるロウソクを見つめています。そしてゆっくりとロウソクが傾き、血の色の熱蝋が流れ落ちます。 一滴、二滴、三滴の熱蝋がゆっくりと落ちていきます。そしてその下には塗箸で支えられたペニスが包皮を剥かれクリトリスを露わにして息を潜めています。
『ジュッ、ジュッ、ジュッ』っと音を立てながら熱蝋がクリトリスに触れます。ペニスが塗箸の上で跳ね上がりますが、固まりつつある熱蝋はクリトリスにピタリと貼りついたまま三つの赤い花びらへと変身します。
そして私は「ンゥッ」という呻き声を上げながら、ありったけの力で太腿を締め付けて背中を反り返らせたのです。
それがとてつもない快感であったことは、少し時間が経って快感のレベルが落ち着いてきて始めて分かり、私は「ンォオオオオオオオ」と咆哮を漏らしながら、あらためて壮絶な快感を味わうのでした。
涙がとめどなく溢れ、何度も何度も咆哮を上げる私ですが、ボールギャグを咥えさせられている口からは涎と共に、 「ンォ、ンォ、ンォォォォォォォ」と音が漏れるだけなのです。
太腿は床柱を挟み込むように縛り付けられているので下半身はビクとも動かず、静子夫人に膝枕をしていただいている上半身を反り返らせて快感に耐える私を、夫人は両腕でギュッと抱きしめて下さいます。
ああ、静子夫人、私のクリトリスは大丈夫ですか?焼け爛れなかったでしょうか?
ところが静子夫人は私の方を見てくださる代わりに、さらに恐ろしいことを仰ったのです。
「クリトリスは裏側の方が感じるのよ」
「あら、そうなんですの」
塗箸から落ちて股間に垂れているペニスを星野夫人が再び塗箸で摘まみ上げ、今度は上向きに恥丘に密着させるように押さえつけます。
「これでいいかしら?」
「それでいいわ。その縫い目のようになっているところが一番敏感なの」
ああ、そうです。本当です。そこが一番感じるのです。
若女将が蒼白な顔をしてロウソクを見つめています。そしてゆっくりとロウソクが倒れ、血の色の熱蝋が一滴、二滴、三滴とゆっくりと落ちていきます。
私を目を大きく見開いて落ちている熱蝋を注視しています。
辺りは静まりかえり、音も無く熱蝋がクリトリスに触れ、ペニスは跳ねようとしますが塗箸できつく押さえられているので、恥丘の上でのたうちます。そして縫い目の上に真っ赤な花びらが開きます。一つ、二つ、三つ。
白い閃光が走り、三つの赤い花びらは三つの赤い唇に変わります。三つの唇が私のクリトリスを奪い合うように吸い、そして唇が重なり合うように私のクリトリスを咥えます。
ああ、どなたの唇なの?
重なっていた三つの唇は次第に離れ、少しずつ唇の周りの顔の輪郭が現われてきます。
ああ、若女将、星野夫人、それに静子夫人がそれぞれ私のクリトリスを咥えておられます。
ええっ!三人の方がそれぞれ私のクリトリスを!
いつのまにか私の股間からは三本のペニスが生え、そしてそれぞれの先のクリトリスを三人の方が咥えて下さっているのです。
ああ、こんなことって。
三人の方は空中に漂うように体を浮かせながら、顔を私の局部に近づけてクリトリスを吸って下さっているのです。
そして閃光の光で真っ白だった辺りが徐々に暗くなってくると、三人の体は少しずつ脚を上にして斜めになり、とうとう三人とも逆さになると、次には三つの唇で私の三つのクリトリスを強く吸われ、私の体もふわりと持ち上がったのです。
ああ、静子夫人。
膝枕をして私を抱きしめていて下さった静子夫人はもうそこにはおられず、天井から逆さまになってクリトリスを咥えて下さっている静子夫人が一緒に行きましょうと微笑んで下さいます。
ああ、ドリーも連れて行ってください。
そして若女将、星野夫人、そして静子夫人が逆さまになったまま両手を一斉に拡げて優雅に羽ばたくと、三つのクリトリスを吸い上げられた私は、後ろ手に縛られたまま高く高く舞い上がって行ったのでした。
(脚注)「バーのカウンターでペニス責め」で静子夫人が私の亀頭部のことをクリトリスと仰ったことを星野夫人は覚えておられたのです(本文へ戻る)。
(注)亀頭部やクリトリス等、特に敏感な部分にはSMプレイ用の低温ロウソクを使いましょう。